私のピラティススタジオには、いろんな方が来て下さっています。
でもその目的が「痩せたい」ではなく
「腰が痛いから」
「筋力が落ちてきたから」
「疲れやすくなってしまったから」
という体のダメージを感じる方が多いんです。
ピラティスのおためしレッスンにいらっしゃる方は、みなさん最初は、自分の筋力の無さにびっくり!愕然とするんですよね。
それでもヒィィっと言いながら続けていたら
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はや1年
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という方が多くいらっしゃいます。(笑)
ピラティスにいらっしゃるのは、自分の体の変化に気付くことができる方。
そのまま放置せず、ちゃんと自分で何とかしたいと思える人だと思います。
ここが実はとっても大事で、自分の体の変化に気付かない人も、たくさんいるんですよね。
「特に悪いところないんだから、別に運動なんてしなくていいじゃん?」って思いますか?
個人の自由だからね、それでもいいんですよ。
私も無理やり運動させようなんて思いません。
自分が必要だなって思ったときに何でもやったらいいんです。
今、私のところで、パーソナルレッスンを毎週受けている方がいらっしゃいます。
「そんなの、お金もかかるし、運動なんて自分でやったらいいんじゃない?」って思うでしょう?
でも、病気やケガの後、どうしていいかわからなくなるんですよね。
筋力が、がっくり落ちているのはわかるけど、手術後って何をやったらいいのか、わからないものなんですよね。
じつはその方は、3年前に大きな病気を患って、現在投薬を続けながら、病気と闘っているんです。
手術をする前は、お仕事もして、ピラティスレッスンもする、そんな充実した毎日でした。
たまたま受けた健康診断で、病気が見つかって、ちょうど桜が咲くころ手術をしたそうです。
手術から3年も経っているのに、薬の副作用で、指先は紫色になってしまい、爪がもろくボロボロと欠けてくる。
足の爪のまわりのお肉が、爪に食い込んできて、立つだけで激痛が走る。
力が入らなくて、車のドアを閉めることができない。
体中に湿疹ができて、触るとつぶれて血がにじむ。
今もそんな症状があります。
それでもおっしゃるんです。
「ピラティスをやっていたから、術後の経過がすばらしくよかったんです。」
手術後、まず腹筋を使わず、起き上がるところから練習するんだけど、
「私はピラティスをやっていたおかげで、難なく起き上がることができた。」
「ピラティスをやっていて、体力があったから、病院の中やお庭を歩き回ることもできたんです。」
「だから、私のことをブログでもメールレターでも、いくらでも書いて下さいね。」
「世の中にはきっと、私と同じ病気の人や、体が動かなくなって、困っている人がたくさんいるはずだから。」
そうおっしゃって下さいました。
自分の事だけで精一杯なはずなのに、
同じ病気の人のこと
病気になったときの家族のこと
他人にはわからない薬の副作用
髪の毛が抜けるつらさ
そういうものも包み隠さず、他の人にも知っていて欲しい。なぜなら私は、ピラティスをやっていたから、こんなもんで済んでいるからだ。
ピラティスをやっていたからこそ、薬も選ぶことができた。
腕の力だけで起き上がることも、楽々できた。
今こうして歩くことも、出かけることもできる。
もし、ピラティスをやっていなかったら、きっと起き上がることすら、できなかったかもしれない。
ピラティスは、必ずやっておけと、本当にみんなに言いたい。
そうはっきりと、おっしゃったんです。
復活への道のりは、遠いかもしれないけど、それでも前に向かって進んでいく。
この方からは、そんな強さを感じました。
「運動する時間がない」って誰しもが口にする言葉だけど、病気やケガって、ある日突然やってくるんですよね。
そんなとき、今ある筋力がどれだけ自分を救ってくれるか。
考えながら日々過ごしていきたいですね。
パーソナルレッスンでは、ピラティスマシンを使ったり、セラバンドを使ったりと、その方に合わせてトレーニングを進めていきます。
もし、何か運動したいけど、何をしたらいいのかわからない・・・、グループでは、ついていけるか心配・・・という方でも安心してレッスンしていただけます。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
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